学会開催

ACADEMIC CONFERENCE

第63回 日本自律神経学会総会

自律神経学と自律神経の臨床~基礎と臨床のさらなる連携

会期2010年10月22日(金)・23日(土)

会場ワークピア横浜

会長國本 雅也

第63回日本自律神経学会総会を終えて

会長  國本雅也
(済生会横浜市東部病院 脳神経センター)

 このたび、第63回日本自律神経学会総会を、平成22年10月22日(金)、23日(土)の2日間、横浜市のワークピア横浜にて開催させていただきました。皆様方の多大なご指導とご支援により、全日程を滞りなく終えることができました。
 今回の総会では、前年仙波会長の『基礎と臨床の融合をめざして』というテーマを引き継ぎ、『自律神経学と自律神経の臨床~基礎と臨床のさらなる連携』をテーマにさせていただきました。今回は前年の総会でのアンケートにお答えいただいた先生方を中心にプログラム委員会を作り、そこでシンポジウムの内容等をより詳細にご検討いただきました。プログラム構成上、配慮しました点は、まずシンポジウムでは基礎系の先生方と臨床系の先生方が共にご参加いただける内容とし、従来および現在での問題点や今後発展していく方向性などを討論していただきました。その後の一般演題では、なるべくそのシンポジウムの内容に近い演題を持って参りました。そうすることにより一般演題の演者に、シンポジストの先生方からコメント等がいただけるのではないかと考えたためです。

 プログラムの内容に関する特徴としては、一つは自律神経の病理を取り上げたことです。ともすれば液性あるいは機能性の評価に終わりがちなこの自律神経の分野に、病理学的手法を導入することで、疾患への理解が進むと考えられます。これには特別講演に若林孝一先生、シンポジウムでは村山繁雄・高橋良輔先生にパーキンソン病の自律神経病理を扱っていただきました。そして特にパーキンソン病につきましては、その「自律神経障害のすべて」と題してさまざまな面からの検討のセッションを1日に亘り設けました。もう一つの特徴は、総会2日目に教育セミナーと称して、自律神経機能検査の説明と応用、そして臨床症例を紹介するコーナーを丸1日行ったことでした。こちらは非会員の先生方にもご参加いただける企画とし、多くの先生方に利用していただきました。
 今回総会終了後の10月24日(日)には会場を済生会横浜市東部病院に移し、午前中は自律神経機能検査のハンズオンセミナーとしてヘッドアップティルト試験、マイクロニューログラフィ、発汗試験(全身性温熱性試験、局所性軸索反射性試験)のデモンストレーションと体験をしていただきました。午後はジョイントで第23回日本マイクロニューログラフィ学会が開催され、こちらにも多くのご参加をいただきました。
 このようにさまざまな企画を成功裡に終えることができたのも、ご参加の先生方のご協力があったればこそです。今回は非会員の先生方にも参加していただくことができ、自律神経自体や当学会の活動にも興味を持っていただけたのではないかと思います。このような学会活動を通じ、本学会の自律神経研究を通じて社会に貢献するという役割がさらに高まっていくことを願う次第です。

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